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2019.07.19

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卒業生の卒業設計成果が建築設備技術者協会のコンペで入賞

今春の卒業生の卒業設計作品が、建築設備技術者協会から賞を得ましたのでご紹介いたします。

建築設備技術者協会主催の学生コンペ「30年後の建築設備と社会」で、今春工学部住居・インテリア設計学科を卒業した、岩崎菜奈子さん(現:ANAクラウンプラザホテル/筑紫女学園高校卒)の卒業設計作品「ダイバーシティ社会におけるパブリックサニタリーコアの構想」が佳作入賞を果たしました。

同協会の公式サイトでも紹介されています。作品をご覧ください。
https://knmap.jabmee.or.jp/member/student-competition-results/

岩崎さんは「佳作受賞という結果は卒業設計の最終発表当時ではとても考えられないものでしたが、私はこの受賞により大変自信を持つことができました。現在は在学中の専門とは異なる道に進んでいますが、卒業設計を通じて、自分の考えを人に伝える際の論理形成のしかたや、物ごとに情熱を持って取り組むことの重要性を学べたことは、とても役に立っています。」と述べています。

受賞した作品の本人による作品概要文を以下に記します。

多様性について様々な場面で対応が行われている。教育現場ではスカートとスラックスで制服が選択できる制度を導入したり、ジェンダーに関する授業を行ったりしている学校もあることが分かった。その中でも最も衝撃を受けたのは、子ども向けのアニメの分野でもこの多様性に切り込んだものがあることだ。
子どもたちが大人になった将来は、今とは大きく違うだろう。大手衛生陶器メーカーのTOTOが現状で提案している男女共同トイレは、従来の男性用・女性用トイレの中間地に、車いす用トイレとは別に、前室を有したものとなっている。しかしこの形状のトイレで問題をすべて解決できているわけではない。

現在「オールジェンダートイレ」と呼称されているトイレは存在するものの、男性は男性用トイレを、女性は女性用トイレを使用するという意識が根強く残っていることから分かるように、使用者は少ない。さらに結局は男性用・女性用トイレとは別の入口があることにより本来利用したい人にとってのストレスがなくなったとは考えられない。必要なことはトイレを利用することとは別の口実を与えることだと考えられる。そのためにはトイレを利用する以外の目的を増やし、何かの目的でこの空間を利用したがそのついでにトイレに入ったという状況を作りだすことが最適だと思われる。

男性と女性が同じ空間にいるためには安全面への配慮が不可欠である、そのためには回遊性や利用者自身を監視の目とするプランを提案した。 しかしそのプランでは利用者のプライバシーがあまりにも確保されていないという指摘を受けた。それらを参考にプランを提案し、こちらを本プレゼンテーションの軸とした。 また比較的死角を失くすことを目指した。各個室のサイズは既存の個室を参考にした。